近刊案内
2012年2月3日
2012年2月以降の近刊
江戸の金山奉行・大久保長安の謎
2月下旬発売予定
川上隆志 著
四六判上製 224頁
定価2000円+税
ISBN978-4-7684-5669-9
大久保長安の出自は秦氏の末裔?で能楽師。武田家に仕えた後、家康と邂逅、代官として岩見、佐渡等の金銀山開発で初期幕府の財政基盤を確立、交通網の整備で流通ネットワークを形成し、江戸社会の土台作りに貢献した謎多き稀代の男の歴史ルポ。
[著者紹介・編集担当者より]
60年生まれ。東大東洋史学科卒。岩波書店で『へるめす』の編集長等を務めた後、専大文学部教授。共著に『渡来の民と日本文化』『渡来の原郷』等(共に小社)。川上氏は旅と酒を愛し、スピード感溢れる文体でイキがいい。私も歩き、飲みの同行者でした。 (無)
阪神タイガース
松木一等兵の沖縄捕虜記
2月末発売予定
松木謙治郎 著
四六判上製 224頁
予価1800円+税
978-4-7684-5678-1
「脂肪過多」を名目に召集を免れていたタイガース監督の松木謙治郎は 根回し に失敗しついに北支へ。1万キロもの行軍を遂げ内地帰還の喜びも束の間、着岸したのは激戦地沖縄だった。ユーモラスな筆致に命の危うさと儚さがにじむ傑作。
[著者紹介・編集担当者より]
飛び交う砲弾の下でも ほろ酔い を忘れず、 ラッキョウのおかげ で決死行を免れるなど、間一髪続きの松木一等兵。捕虜生活では皆に慕われ、演芸会に野球大会などの様子が綴られる。軽快な描写の行間から惨禍への慟哭が響く雄編。(萩)
近代化のまなざし
写真・指紋法・知能テストの発明
2月末発売予定
山下恒男 著
四六判上製 320頁
予価2500円+税
978-4-7684-3516-8
十九世紀末の欧州。都市の人口は爆発的に増加した。結果的に、その匿名の大衆から個人を特定する手段として発達した写真(見える)・指紋(見えるだけでは意味を持たない)・心理テスト(見えないが特定できる)、が発達。その社会的影響を考察した。
[著者紹介・編集担当者より]
人間の外見から内面へ、測定し特定・選別する方法が十九世紀に発達した。アメリカはエリス島で移民者を選別し、学校・会社も人間の内面から選別する。それらの器具と、測定思想の意味づけは、『反発達論』等の著者だけに分析は鋭い。(菊)
ドイツ語の素(仮)
ドイツ語源学のたのしみ
2月末発売予定
石川光庸 著(京都大学元教授)
四六判上製 240頁
予価2000円+税
978-4-7684-5679-8
元京都大学教授のドイツ語学者が、一味も二味も違う軽妙洒脱な文章で描くドイツ語語源学の愉しみ。ドイツ人との会話で、ふいに開く語源学への扉が思わぬ知的冒険に繋がっている! 欧州の歴史と文化に出会える、読んで楽しい語学教養書。
[著者紹介・編集担当者より]
ヘッセやゲーテを愛読した時代は過ぎ、ドイツ教養主義は過去の遺物?いやいや、異文化に学ぶことは無尽蔵にある。やはり欧州は奥深い! 教科書はもちろん、辞書にすら載っていないドイツ語の素顔に出会える名著。語学棚に必備の名著です。(登)
ピアボランティア 世界へ
障害当事者による国際協力(仮)
3月下旬発売予定
久野研二 編著
四六判並製 200頁
予価1700円+税
978-4-7684-3515-1
JICA障害者ボランティア隊員として、アジア・アフリカの障害者支援に携わった9名と支援者3名による、当事者・ピア(=仲間)の視点からの国際協力、開発支援。 障害者のため ではなく、 障害者による 挑戦の記録。
[著者紹介・編集担当者より]
知的障害者、視覚障害者、ろう者、車いすユーザー9名が、マレーシア、ヨルダン、フィリピン、モンゴル等で障害者リーダーとして支援プロジェクトに参加。異文化と同じ障害をもつピアの複合体験のなかから、開発とは支援とは何かを問う。(猫)
フォトジャーナリストが見た戦争(仮)
3月末発売予定
遠藤正雄 著
四六判上製 320頁
予価2400円+税
ISBN978-4-7684-5650-7
2001年の9・11テロ事件以降のアメリカ軍の軍事行動の最前線に居続けた日本人フォトジャーナリストの克明な記録。善悪の区別もなく人が斃れていく現場から、日本人が対峙する21世紀の実相を浮き彫りにする。
[著者紹介・編集担当者より]
アメリカの視線を経た二次的加工情報を世界の真実と思わされないためにも、戦場の現場を見つめたい。ジャーナリスト同士の取材合戦・大手マスコミとの微妙な関係・ギャラお金に関する赤裸々な話まで「本当の話」が満載。(秀)
一揆と芸能の磁場(仮)
武左衛門一揆とちょんがり
3月末発売予定
五藤孝人 著
四六判上製 240頁
予価2200円+税
978-4-7684-5677-4
武左衛門一揆は伊予吉田藩で農民が完全勝利を収めた全国的にも稀な一揆である。その首謀者・武左衛門は門付芸「ちょんがり」を駆使してオルグし、83カ村、9600人を組織し勝利したという。民衆の蜂起の起動力となる芸能の精神史を探る。
[著者紹介・編集担当者より]
大洲市生まれ、地元の小学校教員。大洲史談会理事、八幡浜部落史研究会副会長等を務め、地域に根ざしたフィールドワークでの執筆活動には定評がある。数年前、『渡来の民と日本文化』の取材で川上隆志氏と共に八幡浜で教えを乞うた。(無)
アジアのワーキングプア体験記(仮)
3月末発売予定
平栗智久 著(ノンフィクションライター)
四六判上製 264頁
予価2000円+税
978-4-7684-5680-4
労働は人生を豊かにする確実な手立てであったはずなのに、いま「労働」は過酷な人生ノルマになってしまったのか? アジア各地の低開発国に赴き厳しい肉体労働を実体験した著者が目撃した労働の風景を一切のタブーを排し活写する。
[著者紹介・編集担当者より]
テレビでは報道されないアジアの労働を下からの目線で捉えた体験ルポルタージュ。危険で過酷な労働の中で懸命に生きるアジアの人々に圧倒される。絶望論も希望論も超越した「現実」に打ちのめされる衝撃作。(七)
葛藤するシティズンシップ(仮)
3月末発売予定
木前利秋・時安邦治・亀山俊朗 編著
四六判並製 192頁
予価2000円+税
978-4-7684-7945-2
自由と平等、資本主義と民主主義、格差社会におけるリスク、特権集団と被抑圧集団、文化的多様性など、現代社会の様々な葛藤のなかで民主主義理解の基礎概念であるシティズンシップを捉え直し、あるべき道を探る。
[著者紹介・編集担当者より]
シティズンシップは社会や政治、やがては法律や経済の分野でも今後ますます注目されいくテーマです。本書では『変容するシティズンシップ』の研究チームが現代社会の難問に挑みます。ご期待ください。(坂本)
季刊 福祉労働134号
子ども・子育て新システムで障害児保育・療育はどうなる(仮)
3月25日発売予定
福祉労働編集委員会 編
A5判並製 164頁
定価1200円+税
978-4-7684-2334-9
少子化対策として、子どもの成育環境充実・保護、待機児童を減らし女性が働き続けられる環境の整備充実などをうたった「子ども・子育て新システム」の目玉=幼保一体化。教育原理が入り込むと、共に育つ保育の現場はどう変わるのか。
[著者紹介・編集担当者より]
介護保険導入で「介護の社会化」が叫ばれ様々なメニューがつくられたが、自治体ごとの格差が生まれ、サービスに結び付かないなど重大な問題が残った。新システムが二の舞となり、障害児や困難な家庭環境の子が排除されることが懸念される。(猫)
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シリーズ藩物語
水戸藩
4月発売予定
岡村青 著
A5判変型並製 208頁
定価1600円+税
978-4-7684-7129-6
家康の十一男頼房が初代藩主の徳川御三家。藩主は定府で将軍の補佐役であった。三十五万石だが実高は低く、財政難に苦しみながらも学問を好み、尊皇の気風漲る。幕末、時代の先端を奔り、天狗党の乱、桜田門外の変の多くの国士を生む。
[著者紹介・編集担当者より]
水戸藩は黄門様で国民的知名度がある。「大日本史」編纂、水府流水練など、文武両道の藩で、貧しいながらも飢饉も一揆も少なく、原発事故以前は藩領内は温暖でいい町だった。本来の元気を取り戻してもらいたい思いで、本書を編みました。(宮)