近刊案内
2025年9月3日
9月以降の近刊
シリーズ藩物語
喜連川藩
10月上旬発売予定
岡 一雄(岡医院 院長)・
小竹弘則(さくら市ミュージアム荒井寛方記念館 館長) 著
A5判変型並製 208頁
定価1800円+税
ISBN978-4-7684-7169-2
現在の栃木県さくら市喜連川に
陣屋を置いた名門足利一族の藩
大名とは徳川家の直接の家臣で一万石以上の武士のこと。しかし、その定義に当てはまらない武士がいた。それが喜連川氏である。喜連川氏は、室町幕府を開いた足利尊氏を祖とし、江戸幕府を開いた徳川氏とは比べ物にならないほどの歴史と由緒を誇る。名門一族を大切にする江戸幕府によって、喜連川氏はわずか5000 石ながら大名の地位についた。しかも、大名に義務付けられている参勤交代や、妻子を江戸に住まわせることも免除されていた。異例づくしの喜連川藩が、江戸時代、激動の幕末をどう生き抜いたかを紹介する。
リプロダクティブ・ジャスティス
引き裂かれる性と生殖の権利
2025年12月上旬発売予定
一般社団法人ふぇみ・ゼミ&カフェ 編
A5判並製 208頁
予価2000円+税
ISBN978-4-7684-5957-7
一般社団法人ふぇみ・ゼミ&カフェが2022年に開催した連続講座「引き裂かれる性と生殖の権利」の講演録を加筆・修正し、新たな内容を加えて書籍化。
「リプロダクティブ・ジャスティス=性と生殖の正義と公正」は、90 年代からアメリカの黒人フェミニストやセクシュアリティが掲げてきた。性と生殖の権利を語る時、例えば貧困層や移民、人種的マイノリティの女性たちの権利は周縁に追いやられ、そこにはジェンダー以外にも様々な差別があることを見落としてはならないというインターセクショナリティ(差別の交差性)の指摘であり、@子どもを持たない権利、A子どもを持つ権利、B安全で健康な環境で、子どもの親になる権利を要求してきた。さらにセクシュアル・マイノリティやセックスワーカーの経験から性的自己決定権及びジェンダーの自由も重要だとされる。これまでの議論の中で見落とされ、「つけ加え」として扱われてきた人たちの経験から、日本で生きる私たちにとってのリプロダクティブ・ジャスティスを問い返すものである。
【著者紹介】
ジェンダーと多様性についての一般向け講座を開催する「ふぇみ・ゼミ」(2017年設立) と、ジェンダーと様々なテーマをつなぐアート&カルチャーの公演やイベントを開催する 「ゆる・ふぇみカフェ」(2014年設立)が共同で設立した非営利型一般社団法人。 差別の交差性(インターセクショナリティ)の視点に立って、@講座、公演、展示などの企画・開催A若い世代の研究者、アクティビスト、アーティストの育成B調査研究と提言活動などを行っている。