近刊案内
2010年3月10日
3月以降の近刊
地域と障害
しがらみを編みなおす
3月下旬発売予定
わらじの会 編著
四六判並製 404頁
定価3000円+税
ISBN978-4-7684-3501-4
埼玉県春日部市で、重度障害の姉妹の住む家を利用し、他の障害者も加わってつくったグループホームから始まった「わらじの会」。様々な施策を使いつつ、住民同士がしがらみの中で地域で共に暮らし続けることを支えた30年。
[著者紹介・編集担当者より]
「ボランティア」「住民参加型福祉」というにはあまりにも泥臭く、対行政だけでなく、障害者も関わる住民も互いに闘いを繰り広げながら創り出してきた超地域限定の活動なのに、障害者運動の中で一目置かれる不思議な存在感は何だろう。(猫)
季刊 福祉労働126号
特集 新政権で教育はどう変わるか
3月25日発売予定
福祉労働編集委員会 編
A5判並製 164頁
定価1200円+税
ISBN978-4-7684-2326-4
高校希望者全入・無償化だけが話題になったが、一斉学テは抽出調査に、教員免許更新制は廃止し教員養成を6年制に、教育委員会の発展的改組(教育行政の責任を首長に)など教育・養成現場に大きな影響を及ぼしそうな施策を検証する。
[著者紹介・編集担当者より]
「教育は国家百年の計」と言われるが、学習指導要領の取扱いや教育の国家支配にも変化は及ぶのか。そして「教育の根幹」といわれる障害のある子どもの分離別学体制からインクルーシブな教育制度への転換はあるのか。(猫)
帰ってきた かい人21面相
3月下旬発売予定
小笠原和彦 著
四六判上製 360頁
定価1600円+税
ISBN978-4-7684-5628-6
日比谷公園の派遣村で年を越す久保寺圭一は、関西弁を話すキツネ目の就職相談員に、4人の男女に引き合わされた。この寄せ集め極貧メンバーで、経団連会長を誘拐し3兆円の身代金を奪取せよ!? 手作りで貧乏人の敵に挑む痛快のピカレスク!
[著者紹介・編集担当者より]
破天荒な実体験から素晴らしいノンフィクションを記してきた小笠原和彦氏がついに小説を初披露。妙に具体的な登場人物、既視観を覚える社会情勢、これはリアルかフィクションか!? 懐かしのかい人21面相の面目躍如、「今こそ」の悪漢小説。()
シリーズ藩物語
二本松藩
3月下旬発売予定
糠澤章雄 著(元高校教師・町史編纂室室長)
A5判変型並製 208頁
定価1600円+税
ISBN978-4-7684-7120-3
松下・加藤家に続き丹羽家で二百年以上続いた十万石の藩。他藩と比べ過酷な税負担だったが、一揆は少ない。理由として検地のルーズさと、藩政が窮乏農民の救済を誠実に実行し、育児手当を出し、人口の増加を図った点が挙げられる。福祉の藩であった。
[著者紹介・編集担当者より]
藩財政窮迫の折にも歴代藩主は御手伝普請にも誠実に対応し、京都警護や水戸天狗党討伐にも多数の藩兵を派遣し、藩の名誉を守った。幕末は極度の財政難の中、奥羽越列藩同盟藩として関ヶ原時代の武器で戦う。二本松少年隊の全滅などの悲劇もあった。(宮)
いかす!アート
エロ&エコの麗奈的アートエッセイ
(白澤社刊)
3月末発売予定
増山麗奈 著
四六判並製 176頁
予価1700円+税
ISBN978-4-7684-7933-9
戦争に、表現規制に、商業主義に、エロ&エコで体当たりする若き画家パフォーマー増山麗奈がつづる、はちゃめちゃアートエッセイ。戦争画=殺すアートではなく、生かすアートをめざすことを宣言。表現への飽くなき追求のドキュメント。
[著者紹介・編集担当者より]
著者は、貧困や格差のあおりを被っている若者世代がつくる『ロスジェネ』誌の編集委員で、2児の母でもある。現代の閉塞感にあらがい、得意の母乳パフォーマンスやビキニ姿での路上行動で、超奇抜に超元気に抗議の声を上げつづけている。(朋)
人が 資源 と呼ばれる時代に(仮)
4月上旬発売予定
吉田敏浩 著
四六判上製 216頁
予価2000円+税
ISBN978-4-7684-5624-8
いまや「人的資源」の用語は日常語。イラク自衛隊派兵で政府は「自衛隊は人的資源」とした。護衛艦内でのいじめで自殺した若き自衛官の両親がこの言葉に疑問を呈し、それに反応した著者が「人的資源」は戦時中の国家総動員法で誕生したことを綿密に探りだす。
[著者紹介・編集担当者より]
吉田氏は一九八五年から三年七カ月におよぶ、ビルマの反政府少数民族ゲリラの取材でマラリアに感染し生死を彷徨う。その記録の『森の回廊』で第二七回大宅ノンフィクション賞を受賞。姉妹編『宇宙樹の森』、『生と死をめぐる旅へ』(共に小社)等がある。(村)
カウンセリング、そのコントロール技法(仮)
教育と心理主義の変容
4月上旬発売予定
中島浩籌 著
四六判上製 224頁
予価1800円+税
ISBN978-4-7684-3502-1
「あなたは絶対に自信がありますか、心の健康に?」2004年に厚労省は、この脅迫文を国民に突きつけた。心の中の「不健全」を見つけ出そうとする眼差しが溢れる今日、そもそも「問題」とは、「解決」とはいったい何なのかを探求する。
[著者紹介・編集担当者より]
学校・病院・会社・役所、どこでもカウンセリングが受けられる優しい社会。悩み、傷ついた時には「心の専門家」が受け留めてくれる。でもこんな自然な気持ちの揺れが「治療対象」なのか? なんだかおかしい心理主義化した社会を徹底分析!(香)
CD付 アフリカーンス語への招待
4月中旬発売予定
河崎靖 著(京都大学教授)
四六判上製 200頁
予価2600円+税
ISBN978-4-7684-5630-9
南アフリカ共和国を中心として話されるアフリカーンス語は、稀有な歴史を持った言語だ。欧州を源泉としアフリカで独自の発展を遂げアジアの言葉などの影響も受けた。この知られざるグローバルな言語をCD付きで解説。
[著者紹介・編集担当者より]
著者は京都大学教授のゲルマン語研究者。南アの言語学者の協力で、貴重な発音資料をCDに収録。「アパルトヘイト」の悲しい時代を超え、サッカーワールドカップに向け躍進する南アの言語文化を易しく解説する。(登)
ピープルファースト:当事者活動の手引き
支援者とリーダーになる人のために
4月中旬発売予定
ビル・ウォーレル 著/河東田博 訳
A5判並製 256頁
予価2000円+税
ISBN978-4-7684-3500-7
「ピープルファースト=障害者ではなくまず人間である」。知的障害者の当事者運動発生の地、カナダのピープルファーストで作られた、『支援者のための手引き』と、『当事者リーダー養成のための手引き』を日本向けに翻訳。
[著者紹介・編集担当者より]
『支援者のための手引き』が翻訳出版されたのは、日本でピープルファースト運動が生まれたばかりの九六年。当事者運動を支える支援者のあり方の指針となった。当事者が組織・運動のリーダーになるための手引きを加えた、待望の増補版。(猫)
熊野・被差別ブルース
田畑稔と中上健次のいた路地よ
4月中旬発売予定
和賀正樹 著
四六判上製 240頁
予価2000円+税
ISBN978-4-7684-5629-3
田畑稔氏は中上健次氏と義理のいとこで二歳年上。共に中上のいう「路地」、被差別部落で育つ。田畑氏を沖浦和光氏は「路地の語り部」、宮崎学氏は「熊野の突破者」とよぶ。彼は「部落はすばらしいとこなんや」といい、その聞き書きを通し部落民の生活実態に迫る。
[著者紹介・編集担当者より]
和賀氏は編集者兼ライター。沖浦氏の『幻の漂泊民・サンカ』、塩見鮮一郎氏の『貧民の帝都』などを手がける。自著『ダムに沈む村』『大道商人のアジア』、共著『佐渡の風土と被差別民』(小社)等。沖浦氏に紹介され、日頃編集同業者として刺激を受けている。(む)
公然の秘密としてのホロコースト(仮)
4月末発売予定
F・バヨール/D・ポール 著
中村浩平/中村仁 共訳
四六判上製 224頁
予価2000円+税
ISBN978-4-7684-6984-2
それはナチスの罪だったのか、ドイツ人全体の罪だったのか。ユダヤ人の大量殺戮に感付きながらも知らぬふりをしたドイツ人の罪を問う。ホロコーストの真相を明らかにし、未だ反省なきドイツ精神を検証する。
[著者紹介・編集担当者より]
「ユダヤ人虐殺はナチ党の犯罪で一般ドイツ国民は知らなかった」そんなドイツ人の歴史認識の誤りを明らかにするドイツ歴史学者の本です。知識人ではない、普通のドイツ人が持っている戦争観を明らかにしています。(吉)
ぼくは台湾語の辞書をつくる(仮)
植民地第二世代の私たち
5月下旬発売予定
田村志津枝 著
四六判上製 240頁
予価2000円+税
ISBN978-4-7684-5631-6
戦前は日本語を戦後は北京語を公用語として強制された台湾人。それを習得出来たのは高学歴の人である。大衆の母国語は台湾語である。しかし、書き言葉は存在しない。そこで台湾人のアロン氏がコンピューターを駆使して台湾語の辞書の制作に乗り出す。
[著者紹介・編集担当者より]
田村氏は一九四四年台湾で生まれのノンフィクション作家。彼女が台湾映画の秀作『非情城市』の字幕翻訳を行った機会にアロン氏と出会う。字幕翻訳には『戯夢人生』『秋菊の物語』など。著書には『侯孝賢の世界』『李香蘭の恋人 キネマと戦争』など多数。(む)
重度障害者の自立生活とパーソナルアシスタンスの国際比較(仮)
6月下旬発売予定
鄭鐘和 著
A5判上製 304頁
予価3200円+税
ISBN978-4-7684-3479-6
障害者の自立生活にとって最重要課題の介助保障。英、米、加、日、スウェーデンのパーソナルアシスタンス(個人介助)制度の仕組み・運用、当事者の使い方・満足度を比較調査し、韓国での今後を展望した労作。
[著者紹介・編集担当者より]
各国のパーソナルアシスタンス制度についてここまでまとまって調査・論及した本はない。鄭さんは韓国三育大学助教授。社会事業大学客員研究員。社事大留学中に自立生活センターで研修し、世界の自立生活運動のリーダーと交流。(猫)