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漂海民バジャウの物語

漂海民バジャウの物語――人類学者が暮らしたフィリピン・スールー諸島

装丁 渡辺将史

ハリー・アルロ・ニモ 著 西重人 訳
判型
四六判 上製 320ページ
定価
2800円+税
ISBN4-7684-6800-4

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海を舟で漂泊し漁業と交易で生活を営んでいるフィリピン南西端・スールー諸島のバジャウと呼ばれる人々。その本格的なフィールド調査を行った人類学者・ニモが、その体験をもとに描いた漂海民バジャウの人々の物語。日本でも瀬戸内海で家舟と呼ばれて生活していた人々と共通する物話である。

[編集担当者より]
農家に生まれて陸で定着した生活してきた者にとって、海洋民の話は縁遠いもので、漂泊民のことを考えるにしても、サンカ、マタギ、芸能民などことが中心だった。だが海上生活者のほうがより漂泊者であると思う。本書を契機に海と陸の非定住者の関係についても考えていきたい。(村)


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