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加害と赦し

加害と赦し――南京大虐殺と東史郎裁判

装丁 渡辺将史

東史郎さんの南京裁判を支える会編
判型
四六判 上製 296ページ
定価
2600円+税
ISBN4-7684-6801-2

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 皇軍兵士として南京攻略戦に参加したときのメモを基に書かれた書籍『東日記』が、名誉毀損と元上官から訴えられ、昨年被告敗訴が確定。南京大虐殺をめぐる直接の加害証言であるだけに日中両国で注目された。卑劣を嫌う一兵士の歴史証言と、なかったことにしたい修正主義の論理を日中の研究者が検証する。

[編集担当者より]
「新しい教科書をつくる会」編の歴史教科書が150カ所余りの修正後、検定通過。南京大虐殺はなし(多少の被害)、「大東亜戦争」は欧米列強支配からのアジア解放戦争だったというのが検定前の記述。こうした修正主義の波が90年代押し寄せるなかで起きた裁判だが、中国側研究者の「感情記憶」に関する論考が秀逸。(猫)


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