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| 検証・石原政権待望論 |
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 装丁 渡辺将史 |
口では都政に専念すると言いながら国政に強い意欲をみせる石原と、小泉政権との徹底比較。育った場所も近いし、親戚筋にあたる両人は共通点も多い。小泉政権が終焉して、石原政権が誕生することになると日本はどうなるか。２１世紀日本を占う。 ［著者紹介・編集担当者より］ よくこれほど調べたものだ。二人の系図から歴史認識、基本理念、安保問題、人脈、金脈、経済・医療・福祉・交通・外交など政策全般を、これまでの二人の言動の総点検の中から調べ上げた。類似点が多いのだが、この著者の努力に敬意を表します。（宮） 目次 はじめに 小泉政権の危機と石原慎太郎の動向 奇襲攻撃の前にフェイントをかける石原 深謀遠慮のジグザク発言をする石原 小泉政権は「半ば石原政権」か 石原都政の政策が小泉政権の政策に強く反映 田中更迭劇による小泉政権の危機 序 章 石原新党、石原総理大臣は実現するか 石原新党の構想が野中につぶされた？ 小泉政権の成立で消滅した鳩山・小泉新党構想 「小泉長期政権説」の消滅と石原待望論 曲折する石原慎太郎の小泉評価 石原・小泉政権は誕生するか 「絶望の小泉」から「待望の石原」でいいのか 第１章 先祖と生い立ち 石原一族も小泉一族も海軍・軍港と密着 スーパー・エリートの「お坊っちゃん」 庶民からかけ離れた優雅な青春時代を過ごす 親子兄弟の絆が異常なほどに強い 「ワイドショー的人気」はどこから来るか ゴウマンとワンマンと 第２章 政治遍歴と理想像 自民党への反抗と屈服 主流派閥への抵抗と妥協 玉砕覚悟で自民党総裁選へ挑戦 尊敬する人物像、吉田松陰と福田赳夫 相似する人物像、ヒトラーとサッチャー 第３章 共通人脈と敵対人脈 イエスマンの危ない側近人脈 意外に少ない政治家の共通人脈 老人クラブ的な財界人の共通人脈 右に傾いた学者・文化人の共通人脈 同窓サークル的な一橋・慶応大学の母校人脈 反中国の偏った外国人人脈 相違する政治家人脈も少なくない 手ごわい敵対的人脈 第４章 政党関係と疑惑事件 複雑怪奇な政党との関係 人事でも「抵抗勢力」に屈服 党首になるには政治資金収集能力に乏しい 政治家としては資産力に乏しい 少なくない疑惑事件、裁判沙汰 第５章 基本理念と運営手法 「強い国家」と「小さい政府」 国家による言論統制が強まる 自己中心的な「選挙制度改革」 トップダウン型の運営手法が理想 中央集権的な機構改編 第６章 歴史認識と戦争認識 大日本帝国の発動した戦争の評価 軍国主義を推進した近代天皇制の評価 戦争動員のための施設である靖国神社の美化 国家の犠牲にされた特攻隊の美化 第７章 人権政策と教育改革 ひどすぎる女性への侮蔑 偏見にみちた「障害者」政策 力ずくの犯罪者への対応 差別的な在日外国人への対応 教育に競争原理の導入でいいのか 「心の東京革命」は「心の王政復古」 国家主義的な道徳教育と奉仕活動の強制 「つくる会」教科書の強制 第８章 安保問題と憲法問題 根強い軍事力信仰 戦争体制を築くための法制度 安保体制の一層の強化を主張 目を覆うようなアメリカ追従 公約の横田基地返還交渉は進んでいない 自衛隊の権限の大幅な強化 憲法改正のきっかけをつくりたい 中曽根起源の首相公選論に汚染 第９章 経済政策と中小企業対策 自由主義的市場経済か国家主義的統制経済か 財政緊縮の財務省主導経済で大丈夫か 大銀行優遇のための諸制度 すべての景気指標が前年より悪化 小泉不況から小泉恐慌への可能性が消えず 公然と中小企業の淘汰を公言する 看板倒れの新債権市場 第10章 財政改革と税制改革 深化する財政危機 すべての公約が破られた「財政改革」 道路特定財源の見直しも進まない 違法判決で危機に立つ外形標準課税 全国各地で大衆増税のオンパレード 石原発ギャンブル・ウイルスの蔓延 第11章 行政改革と特殊法人改革 さらに強まるリストラ攻撃 さらに強まる労働基本権の制約 特殊法人を論ずる前に足元を見直せ 硬直している小泉、軟弱すぎる伸晃 抵抗勢力との八百長試合 庶民を苦しめる住宅公庫の大改悪 郵政三事業の民営化も進まない 第12章 福祉政策と医療政策 弱者切り捨て御免の政策 福祉切り捨てが不況を招く 医療制度の大改悪を強行 小泉による狂牛病の責任転嫁 小泉は狂牛病発生の不作為犯人 第13章 都市政策と公共事業 国と東京都の関係が逆立ちしている 国の尻を叩く「都市再生」 都市乱開発による財政破綻 改まらない利益誘導型公共事業 首都移転では賛否が分かれる 第14章 交通政策と防災政策 大都市圏の交通ネットワークが最優先 住民無視の強権的な土地収用 国家戦略としての国際空港建設 治安訓練、軍事演習としてのビッグレスキュー 第15章 農業政策と環境問題 口先だけの地方分権 東京エゴイズムに対する反発が強まる 農村・農業の切り捨て政策 ディーゼル車規制の内実 ブッシュの京都議定書つぶしに荷担 核兵器のための原子力開発 第16章 外務省と外交政策 外務省の腐敗構造と権威の失墜 最悪のかたちで田中更迭 後退してしまった北方領土問題 鈴木宗男に振り回された北方支援事業 ＯＤＡが利権あさりの舞台に 日本の紐付き援助を推進する 第17章 対アメリカ外交と対アジア外交 石原流対米独立路線の危険性 小泉流対米追随路線の卑屈さ 不合理なミサイル構想への追随 アジア・ネットワーク構想の狙い 中国敵視の挑発的な言動 北朝鮮敵視の挑発的な言動 おわりに 石原の超タカ派路線に小泉が引きずられる 自民党の不祥事続きで、小泉政権の末期症状 横浜市長選挙では石原も小泉も黒星 石原慎太郎と小泉純一郎の政策比較 石原慎太郎、小泉純一郎関係年表 |
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