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核時代のテクノロジー論

いま読む! 名著 核時代のテクノロジー論――ハイデガー『技術とは何だろうか』を読み直す

装幀 伊藤滋章

森 一郎 著
2020年3月24日発売!
判型
四六判 上製 248ページ
定価
2200円+税
ISBN978-4-7684-1019-6

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1927年の『存在と時間』という歴史的名著によって20世紀の哲学・思想における名声を確たるものにしたハイデガーの後期重要作『技術とは何だろうか』は、まさに今日こそ読むに値するものだ。元素を「挑発」して地上に虚無化を現出させる20世紀の人類史的出来事を踏まえたハイデガーの技術論は、本書のタイトル通り、核時代のテクノロジー論の始まりの位置に立つとともに、現代、そして未来にまで届く恐るべき生命力を持っている。本書では、『技術とは何だろうか』を中心に据えて、『存在と時間』はもちろん、そのほかのハイデガーの講演、さらには、同時代の同伴者であったアーレントからアリストテレス、プラトンなど古代ギリシア哲学まで幅広く目配せをしながら現代技術の根本に潜む光と影を考えていく。そして終章において、3・11以後の技術論の展望−−何百年何千年も隔たった人びとどうしの相互協働の余地、隔世代倫理の可能性−−を試みる。

【著者紹介・担当編集者より】
1962年、埼玉県生まれ。東京大学文学部卒業、同大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京女子大学文理学部教授などを経て、現在、東北大学大学院情報科学研究科教授。博士(文学)。専門は、近現代哲学史(ニーチェ、ハイデガー、アーレントなど)、現代における哲学の可能性。著書に、『死と誕生』(2008年、東京大学出版会)、『死を超えるもの』(2013年、東京大学出版会)、『世代問題の再燃』(2017年、明石書店)、『現代の危機と哲学』(2018年、放送大学教育振興会)、『ハイデガーと哲学の可能性』(2018年、法政大学出版局)など。


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