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障害と文学

障害と文学――「しののめ」から「青い芝の会」へ

装幀 渡辺澪子

荒井裕樹 著
判型
四六判 上製 256ページ
定価
2200円+税
ISBN978-4-7684-3511-3

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障害文芸誌『しののめ』の主宰者である花田春兆(俳人、85歳)、「青い芝の会」行動綱領を起草し、鮮烈な健常者文明批判を展開した横田弘(詩人、77歳)の2人を中心に、障害者が展開した文学活動の歴史を掘り起こし、「障害」とは何かを問い直す。

[著者紹介・編集担当者より]
障害者が描かれた文学は多くあるが、障害者の文学活動を障害の視点から読み直した研究は初めてではないか。ハンセン病文学と障害文学を両輪で研究する若き研究者による、日本の障害者運動に特徴的な「綴る文化」に関する意欲的論考。(猫)



【目次】

 序 章
 一、はじめに
 二、障害の文化
 三、綴り合う仲間たち
 四、本書の構成

第一部 「綴る文化」の戦後史
 第一章 文学が紡ぐネットワーク
 一、はじめに
  二、二つの出自−「光明学校」と「療養文芸」
  三、「しののめ」の広がり
  四、「しののめ」人脈の発展
  五、結びにかえて

第二章 反抗する「人間」たち
  一、はじめに
  二、「しののめ」の同人層
  三、「親の会」と「血の営み」
  四、「恩愛」への反抗
  五、「自分」の芽生え
  六、〈性〉という「秘密」
  七、反抗する「人間」たち
  八、結びにかえて

第二部 「いのち」の価値の語り方
 第三章 「安楽死」を語るのは誰の言葉か
  一、はじめに
  二、「安楽死」を問う声は誰のものか
  三、「安楽死」は「本人の幸福」
  四、家族が〈自立〉を可視化する
  五、私的領域としての〈生命〉
  六、結びにかえて
 
 第四章 文芸同人誌『しののめ』に見る生命観の変遷
  一、はじめに
  二、 一九五〇年代の議論−他者に配慮し得る自己
  三、 一九六〇年代の議論−「安楽死」は主体的行為?
  四、 一九七〇年代の議論−「優生」への挑戦
  五、結びにかえて

第三部 横田弘の詩と思想
 第五章〈母〉なる障壁横田弘の詩と思想(前編)
  一、はじめに
  二、高度経済成長と閉塞する家族
  三、横田弘のあゆみ
  四、屈折する母恋
  五、「極限の自己表現」がぶつかるとき
  六、結びにかえて
 
 第六章 告発の詩学−横田弘の詩と思想(後編)
  一、はじめに
  二、問題の所在
  三、「青い芝」の主張
  四、横田弘詩論(一)
  五、横田弘詩論(二)
  六、 結びにかえて

 文献一覧
 初出一覧
 あとがき−謝辞にかえて


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