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先生、ぼくら、しょうがいじなん?

先生、ぼくら、しょうがいじなん?――「特別支援教育」という幻想

装幀 奧冨佳津枝
カバー画 川村智英「とびら」

成沢真介 著
判型
四六判 並製 240ページ
定価
1800円+税
ISBN978-4-7684-3567-0

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知的障害特別支援学校・学級担任、特別支援教育コーディネーター等を務める中で、「できる」「できない」のモノサシだけでははかりきれない、何か違うモノサシがある、と感じた著者が、特別支援教育への疑問・違和感を提示する。特別支援学校・学級の児童の作品を展示した「しょうがい じどう せいと さくひんてん」で、その看板を見た生徒から「先生、ぼくら、しょうがいじなん?」と問われる。
特別な場で特別な支援を提供する特別支援教育全盛の中、教育が抱える矛盾を照射し、著者自身の揺らぎも正直に発露する。
2019年度からの教職課程で「特別支援教育総論」の単位取得必須化をむかえるいま、現場のリアルから「分ける教育」を問い直す。

【著者紹介・担当編集者より】
1962年生まれ。中央大学卒業、兵庫教育大学大学院修了。特別支援学校教諭。日本支援教育実践学会研究奨励賞、文部科学大臣優秀教員表彰、兵庫教育大学奨励賞などを受賞。
 著書に『虹の生徒たち―― 自閉症・発達障害がある子どもたちを育てる特別支援学校とは?』(講談社)、『自閉症児さとしの一日――物語から学ぶ発達障害』(大月書店)、『マンガ版自閉症 日常生活おたすけじてん――すぐわかるこんなときどーする?』(合同出版)、『気になる子どもが分かる発達障害支援ガイド』(学苑社)、『自閉症・ADHDの友だち』(文研出版)などがある。



【目次】
第一章 特別支援学級での関わりから考える
身近にある偏見
普通と特別の間
生徒からの問題提起
就学指導とは何か
進路について考える
特別支援学級の存在意義
「そういうものだ」ということを教える教育

第二章 特別支援学校での関わりから考える
問題にすることができない程大きな問題
視点を変えることができるか? ――先入観の囚人としての教師
大人の都合の中で生きる子どもたち
「分かる」ということについて考える
訪問教育という希望

第三章 学校組織・社会との関わりから考える
「伝える」とはどういうことか
言葉がつくる「障がい」――境界線の子どもたち
評価できるもの、できないもの
専門性とは何か
保護者という改革者
歯車としての教師
バランスと多様性

第四章 コーディネーターの視点から考える
悲しきコーディネーター
幼稚園・保育園について思うこと
小学校について思うこと
中学校について思うこと
高等学校について思うこと
進路選択・卒業後を考える

第五章 「関係性の中で生きていく」ということについて考える
子育てについて考える
性教育から考える
組織の中での居場所


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