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暮らしのなかのボイコット

暮らしのなかのボイコット――消費者市民としての50年

装幀 伊藤滋章

富山洋子 著
判型
四六判 並製 272ページ
定価
2000円+税
ISBN978-4-7684-5788-7

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不買・不払い運動は、国家や資本に対峙する「市民的不服従」であり、非暴力・直接行動の“暮らしの場からのボイコット”である。消費者運動の歴史、原発立地自治体への視察を通して、「消費者市民」として生きる道を切り開く。


[著者紹介]
富山洋子(とみやま・ようこ)

1933年、岡山県岡山市生まれ。12歳で学童集団疎開を体験し、疎開先の岩手県渋民村(当時)の石川啄木が幼少時代を過ごした宝徳寺で敗戦を迎える。高校卒業後、銀行勤務ののち結婚。
1969年、日照権を守る取り組みに関わったのをきっかけに地域の消費者グループに入る。以後、食べ物の安全性を求める取り組みや合成洗剤追放、公害反対運動などに参加。
1974年、「原発を建てるためのお金は払えない」と、東京電力の大幅値上げに反対して「電気代を旧料金で払う」運動を仲間たちと共に展開。
日本消費者連盟には、69年の創立委員会発足以来関わり、90年に運営委員長、2000年に代表運営委員、2011年に退任。現在は顧問を務める。

著書に『子どもたちになにを食べさせたらいいの?』『みんなの食べ方じてん』(いずれもジャパンマシニスト社)、共著に『反原発事典U 「反」原子力文明篇』(現代書館)、『どこからでも読める反核・反原発入門』(日本消費者連盟)、『住民自治で未来をひらく』(緑風出版)などがある。


[編集担当者より]
ひとりの消費者として何ができるのか。大手企業に対して消費者は弱い立場にあると自らを縛らずに、「原発建設のために上乗せされた電気代は払わない」といった運動を地道に行うことの強さ。何もできないと諦めることが、企業などの権力を肥大させる原因になってしまっているのだと教えられる。

長い時間をかけて地域住民が培ってきた美しい風土、豊かな土地から生まれる作物を守ることは、すべての人々の暮らしに深くつながることであり、決してないがしろにされるべきことではない。



[目次]

はじめに

第1章 いのちの叫び――核とは共存できない

一、元安川のほとりで――核兵器も原発もいらない
二、私の反原発――旧料金で電気代を払う運動
三、ボイコットの可能性
四、「消費者」として何を見据えるか
五、子どもたちの生きる権利

第2章 風土に生きる

一、風土は単なる自然ではない
二、風土を守り抜こう――原発立地地域・浜岡を訪れて
三、東北の大地を想う――風土で涵養された人々の眼差し
四、言葉を失った福島・楢葉町の現状
五、若狭の海と空にもんじゅは似合わない
六、「葛湯」の上に建つ柏崎刈羽原発
七、「宇治田理論」から学んだ和歌山の人々
八、上関原発を阻止する島人たちの営み

第3章 「電化社会」の利便とは

一、南アルプスを貫通するリニア
二、オール電化住宅の電磁波
三、送電ロスと「地産地消」
四、私の非電化暮らし――非電化工房で学んだ科学

第4章 住民自治で自然エネルギーを活かそう

一、風力発電による住民の苦しみ
二、風土を活かした葛巻町の風力発電
三、地域で取り組む飯田市の太陽光発電
四、住民投票で示された新潟の人々の意志
五、住民自治こそ原発を止める――ドイツ・シェーナウ市民の電気

主な参考文献

おわりに

参考資料


[おすすめの類書]
『なして、原発 ? !――新潟発・脱原発への指針』
『原発を止めた町[新装版]――三重・芦浜原発三十七年の闘い』
『原子力推進の現代史――原子力黎明期から福島原発事故まで』


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