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今ひとたびの高見順

今ひとたびの高見順――最後の文士とその時代

装幀 大森裕二

山田邦紀 著
2020年6月11日発売!
判型
四六判 上製 304ページ
定価
2600円+税
ISBN978-4-7684-5880-8

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昭和を代表する作家の一人である高見順(1907:明治40年?1965:昭和40年)の生涯から、昭和という時代を見直し、現在の社会状況を照射する。
評論家・奥野健男が「高見順の青春、その文学的出発と変遷を辿る時、そのまま昭和という時代の特徴と変遷を辿っている思いがする」と述べているように、高見順は時代に鋭敏に反応して作家としての生涯を送った。その高見順の生涯と作品をひもとくことは、昭和という時代について、またその時代に翻弄された人々の思いを知ることにつながる。
高見順らが経験した言論弾圧、戦争する体制下での暮らしが、今また不気味な影となって日本の社会に迫っている。

【著者紹介・担当編集者より】
1945年、福井県敦賀市生まれ。早稲田大学文学部仏文卒。夕刊紙『日刊ゲンダイ』編集部記者として三十年に亘って活躍。現在はフリー。著書に『ポーランド孤児・「桜咲く国」がつないだ765人の命』『軍が警察に勝った日――昭和八年、ゴー・ストップ事件』『岡田啓介――開戦に抗し、終戦を実現させた海軍大将のリアリズム』(いずれも現代書館)、共著に『東の太陽、西の新月─日本・トルコ友好秘話「エルトゥールル号」事件』『明治の快男児トルコへ跳ぶ─山田寅次郎伝』(いずれも現代書館)、編著書に『明治時代の人生相談』(幻冬舎)他。

高見順の生涯を辿りながら、昭和の「戦争」がどのように泥沼にはまっていったのかを同時に描き、その時代に生きた高見順と彼を取り巻く人々の息遣いを伝える。
昭和史が単なる出来事の羅列ではなく、その時代に生きた人々の感覚を通して描くことで、現在の日本社会の危機感をリアルに感じることができる。
「かつて高見順という時代があった」(中島健蔵)と言われた、昭和を代表する文学者の一人である高見順の目を通してみた「昭和」が浮かび上がってくる。プロレタリア文学運動に関わり、検挙、拷問、転向を経験した高見順は、その苦渋を作品にこめ、ファシズムに決して屈しない姿勢を貫いた。その高見順は一方では、女性関係に揺れ、時代の息苦しさに耐えかねて浅草に逃げ出すなど、弱い部分も併せ持っている。同じように時代に翻弄された人々にも通じる人間像は、読者の共感を呼ぶのではないか。


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