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nigger

nigger――ディック・グレゴリー自伝

装幀 アルビレオ

ディック・グレゴリー、ロバート・リプサイト 著/柳下國興 訳
2021年1月20日発売!
判型
四六判 上製 288ページ
定価
2300円+税
ISBN978-4-7684-5893-8

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アメリカで100万部突破ベストセラー
パワフルでカッコわるくて美しい 敵意も憎しみもない世界を夢見たコメディアンの物語

ママへ
ママがどこにいようと、
また「ニガー」を耳にしたら、
僕の本の宣伝だと思って下さい。

黒人の魂にはタコができている。それは硬くなるばかりで、ちょっとやそっとのことでは痛まない。自然の摂理だ。きつい靴を履き続けたらタコができるのと同じ。生まれた時は裸足だ。その足に人間が靴を履かせる。それがキツく足を締めつける。悲鳴を上げるほど痛い。でも、履き続けるとやがてタコができる。そのタコが靴を破る。同じことが今のアメリカの黒人に言える。その靴――即ち白人の体制――は、黒人の魂を破壊寸前までギリギリと締め続けてきた。でも、僕たちはつぶされなかった。魂にタコができていた。体制がそのタコに合わせないと、やがて破れる。(本文より)


【著者プロフィール】
Dick Gregory(ディック・グレゴリー)
1932 年生まれ。歯に衣着せぬ切り口で人種問題を前面に打ち出すコメディアンとして名を馳せる。公民権運動を率いたマーチン・ルーサー・キング牧師やメドガー・エヴァースと深く親交し、行動をともにする。公民権運動のうねりを加速化させたアラバマ州セルマ市でのデモ行進では、先頭を歩く活動家の一人だった。以後、半世紀以上にわたり各種の民衆運動に身を投じ、米国のベトナム戦争介入に抗議する、多くの学生集会を開催して反対運動を展開。また、ネイティブ・アメリカンやフェミニストの人権のための座り込みを続け、南アフリカのアパルトヘイトにも反対した。ブラック・ライブズ・マター(BLM)運動では、ハンガーストライキで支援。トレバー・ノアなど、多くの黒人コメディアンが活躍するに至るまでの先駆的な役割を果たした。2017 年死去。

Robert Lipsyte(ロバート・リプサイト)
1938 年生まれ。ニューヨーク・タイムズ紙のスポーツライターとして優秀賞を受賞。TV 時事評論番組「ザ・イレブンス・アワー」のホストを務め、エミー賞受賞。若い読者に訴える小説の数々を著し、2001 年にマーガレット・E・エドワーズ文学賞受賞。


【訳者プロフィール】
柳下國興(やなぎした くにおき)
1944 年、横浜生まれ。国際基督教大学卒業。翻訳者、文楽・歌舞伎台本の翻訳及び英語解説者。大江健三郎著『A Quiet Life』(Grove Press、邦題『静かな生活』)、同氏海外講演『Who’s Afraid of the Tasmanian Wolf?』(Rainmaker、邦題「タスマニア・ウルフは恐くない?」)を含む英訳を多数手がける。2020 年12 月、小説『キャッチ51 ――ある半ジャパの旅』(『Catch51 : A Han-Japa Odyssey』、Soseki Books)を日本語版と英語版で同時発表。


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