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三角寛サンカ選集(全15巻)好評発売中!

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 三角寛のサンカの世界を見事に甦らせた第一期『三角寛サンカ選集』(全7巻、2000年10月〜2001年5月刊行)は「三角寛はなぜサンカを書いたのか」(毎日新聞2000.11.24 他)「閉塞社会の自由への夢、漂泊の民サンカに託す」(朝日新聞2000.12.26 他)「2001年私のベスト3 高橋克彦氏」(讀賣新聞2001.12.23)(「山窩文学解明への新たな光」(西日本新聞2001.1.3)『日刊ゲンダイ』(五木寛之「流されゆく日々」2001.1.5〜10)『週刊ポスト』(2000.12.8号)『サライ』(2001.1.18 2月号)『SAPIO』(2001.1.24号)『週刊金曜日』(2001.3.9号)『ダ・ヴィンチ』(2001.8月号)等、数多くの新聞、雑誌で取り上げられ、今世紀初頭にいわゆるサンカブームを巻き起こした。このたびこの潮流を受け継ぎ第二期の刊行に至った。

 三角寛は朝日新聞の記者として活躍しながら、昭和5年から永井龍男の薦めで『婦人サロン』に「岩ノ坂貰子殺しの真相」を発表、菊池寛に賞賛され、以後事件もの、サンカものの連載を始めた。それが好評を博し、その後朝日新聞を辞し、『婦人サロン』のほか、『オール読物』『キング』等で筆を振い、サンカ小説の流行作家としての道を歩み続ける。

 『三角寛サンカ選集 第二期』はこれらの初期の作品から昭和10年代の全盛期の作品を集めて収録した。この『第二期』を読むと、三角寛がどの様にサンカの世界に接近し、創作活動に入っていったのかがよく理解できる。胸ワクワク踊る三角寛の小説およびサンカ論集大成!

三角寛サンカ選集第二期 全8巻の内容
  8巻 山窩が世に出るまで  
  9巻 昭和妖婦伝      
 10巻 山窩血笑記      
 11巻 山窩の謀者          
 12巻 帯解けお喜美         
 13巻 愛欲の女難          
 14巻 青蝿のお蝶
 15巻 人世坐大騒動顛末記 (三角寛唯一の未発表書!)

 第8巻「山窩が世に出るまで」は初期の作品を中心に、なぜ三角寛がサンカ理論とサンカ小説を書くに至ったかを知る上での貴重な作品を収録したものである。

 20世紀における最後の大物大衆小説家・三角寛の復権!!



 かつて大衆小説の黄金時代があった。三角寛はその一翼を担った流行作家である。作家としての活動期は昭和10年から17年のごく短期間であったものの、もし全集を編むとなれば優に四十巻を超えるものと思われる。それほど、当時の大衆は三角寛のサンカ小説に熱狂したといえるだろう。しかし、戦後は純文学を中心にした文学史は当然のこととしても、大衆文学史においてさえ三角寛のサンカ小説は黙殺されたままである。だが例えば、長編『裾野の山窩』などは現在ブームとなっている伝奇ロマン小説の原型と言って差し支えないだろうし、そのスプラッタ感覚は今なお新鮮な魅力を宿している。あるいは中・短編小説に置ける語り口は騙り口と言って良いほどのセンスである。そして、このセンスが『サンカの社会』においても発揮されていることは言うまでもあるまい。

 21世紀を迎えるにあたって、グローバルスタンダードとかIT革命とかいわれながらも、一方で大量のリストラ、貧富拡大などによる大衆の閉塞感は増幅し、先を見通せない時代のなかで、三角寛サンカ小説のもつ自由な精神を受け入れる土壌は拡がっている。三角寛を復権させる意義と条件はあらゆる意味で整っているのだ。


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