現代書館

季刊 福祉労働152号 今なぜ、成年後見制度利用促進か?

装幀 杉本和秀
福祉労働編集委員会 編
9月25日発売!
判型
A5判 並製 172ページ
定価
1200円+税
一度付けたら終生外せない成年後見人。認知症や知的・精神障害で判断力が低下し、スムーズに契約行為が行えない人を支援する制度としてスタートしたが、絶大な代行決定権限故に本人意思に反した権利侵害が横行している。

[著者紹介・編集担当者より]
「措置から契約へ」を謳って2000年にスタートした介護保険に合せ、禁治産制度に代わって発足した成年後見制度。サービス利用や口座開設、売買などの日常的契約行為を代行・監督し、本人が行った契約を取り消すこともでき、ある意味オールマイティの権限を持つ。「本人の意思を尊重し」とは言うものの、判断力が低下し、コミュニケーションがとりづらい人の意思をどう量るのか、後見人の代行決定が本人意思に沿っているのかどうかどうチェックするのか曖昧なまま運用され、本人の意思に反した(親族の意向に沿った)後見人による入院・入所、財産処分、横領が後を絶たない。そもそも、欧米では代行決定ではなく、できる限り本人自身の意思決定を基本にし、後見人の代行決定は必要最小限度に留める(ラストリゾート)制度に切り替えていっている。利用促進の前に、制度設計と運用の見直しこそ必要。


【目次】

声明  福祉労働編集委員会
相模原市の入所施設障害者殺傷事件を受けて
――問われるべきは、施設収容主義と私たちの社会に蔓延する優生思想と不寛容

季刊福祉労働150号記念講演
より早期からの多様な分離が進む中で共に学び・育つ保育・教育の現状と展望
堀 智晴

[特集] 今なぜ、成年後見制度利用促進か
日本の成年後見制度の問題点――当事者中心の権利擁護のあり方
池原毅和
重度障害者があたりまえに生きる社会へ
西 定春
ピアサポートの現場から――ある入院患者と共に生きる二〇年
加藤道広
被成年後見者の自立生活実現への支援を通じて
――相談支援専門員が直面した成年後見制度の矛盾
仲田素直
親族後見人からみた家庭裁判所(申立から審判まで
――家庭裁判所は後見監督責任を負う覚悟があるのか?
長崎 希
成年後見制度を必要とする社会
――民間企業と家族の視点からみた「成年後見の社会化」
税所真也
成年後見制度利用にかかわる欠格条項
――2016年調査結果と課題について
臼井久実子
成年後見制度の利用縮小に向けて
――パーソナルアシスタンスと日常生活支援事業の活用
岡部耕典
海外におけるSupported Decision Making(SDM)の進展と福祉サービス
木口恵美子

社会を変える対話――優生思想を遊歩する 第2回
小山田伸明×安積遊歩
最も身近な家族の立場から障害のある人への「違和感」を考える

季節風
神奈川県の高校への「特別枠」はインクルーシブ教育?
柳沢恵美子
習志野市役所における障がい者不当解雇事件について
――障がい者枠で採用した職員を、職場定着の努力もせずに解雇
菊池晴知
恣意的拘禁の作業部会来日調査実現を
山本眞理

インターチェンジ 交差点
施設から 藤沢における高次脳機能障害支援  山田大悟
行政の窓口 明石市障害者配慮条例の概要と特徴  金 政玉
街にいきて コロンビアにおける障害者リーダー育成 奥平真砂子
教室の中  共生への一歩  橋本真澄
保育所の庭 小学校でも、やさしい先生だといいな  荒井 聡

障害学の世界から 第75回  長瀬 修
相模原障害者殺傷事件――海外からのメッセージ

障害者の権利条約とアジアの障害者第23回  中西由起子
国連専門機関の働き6−ユニセフ

現場からのレポート
障害者を受け入れたインクルーシブな避難所
――熊本学園大学での取り組み
花田昌宣
「産むこと」を奪われた優生手術からの人権回復をめざして
利光恵子
「福祉労働」「医療労働」「教育労働」で飯を喰っている諸君
――諸君らは公認心理師を取るのか取らないのか? 喝
発達障害の大流行に反対するのかしないのか? 喝 ハッキリと答えて貰いたい
江端一起

論文 東 俊裕
国連・障害者権利委員会へ提出される第1回政府報告(案)の分析と評価(最終回)

連載 「当たり前」をひっくり返す――フレイレ、ニィリエ、バザーリア 第4回
1969年のニィリエ――時代の転換点
竹端 寛
ISBN978-4-7684-2352-3


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