現代書館

【増補改訂版】コンゴ共和国 マルミミゾウとホタルの行き交う森から

装幀 伊藤滋章
西原智昭 著
3月24日発売!
判型
四六判 上製 280ページ
定価
2300円+税
好評発売中!

中部アフリカのコンゴ共和国で、いま何が起きているのか――。熱帯林に生息するゾウやゴリラなどの生態調査、環境保全に携わる中での内戦や森林伐採業との対峙、貨幣経済の浸透が先住民に与える影響など現場のリアルを伝える。今回増補改訂版を出すに当たって、ゲリラ豪雨やエボラ出血熱など最近世界を揺るがせている問題とコンゴ共和国との関係を浮き彫りにする新章が加わった。

【著者紹介・担当編集者より】
1989年から30年以上、コンゴ共和国やガボンなどアフリカ中央部熱帯林地域にて、野生生物の研究調査、国立公園管理、熱帯林・生物多様性保全に従事。国際保全NGOであるWCS(Wildlife Conservation Society;ニューヨークに本部があり)の自然環境保全研究員。NPO法人アフリカ日本協議会・理事。京都大学理学部人類進化論研究室出身、人類学専攻、理学博士。現在、星槎大学共生科学部特任教授。詳細はhttps://doctor-nishihara.com/を参照。現在の最大の関心事は、(1)人類の起源と進化、野生生物・森林生態系および地球環境保全、(2)生物多様性と文化多様性の保全のバランスへ向けた模索、(3)「ヒトの原点の生き証人」「自然環境保全の先駆的担い手」としての先住民族の再価値付け、(4)エシカルライフへ向けた見直しへの提言、そして(5)これらに関しての情報提供と教育普及である。
著書に、翻訳『知られざる森のゾウ――コンゴ盆地に棲息するマルミミゾウ(ステファン・ブレイク原著)』(現代図書、2012年)、共著「森の先住民、マルミミゾウ、そして経済発展と生物多様性保全の是非の現状」『アフリカ潜在力 第5巻 自然は誰のものか――住民参加型保全の逆説を乗り超える』(京大出版、2016年)、共著「アフリカの野生生物の問題はアフリカだけの問題ではない」『「アフリカ」で生きる。――アフリカを選んだ日本人たち』(カナリアコミュニケーションズ、2017年)、共著「マスメディアが目指すのは「事実」よりも「新奇・好奇」なものなのか――アフリカ熱帯林におけるマスメディアとの体験より」『FENICS 100万人のフィールドワーカーシリーズ第6巻』(古今書院、2017年)など。

日本から遠く離れている国だが、実は1989年のワシントン条約で象牙の国際取引が禁止されるまで、コンゴ共和国に生息するマルミミゾウの象牙は印章の材料として日本が大きな需要を占めていたという。
失われていく原生林、その中で生きる動物や先住民の間に、さらなる開発の波が押し寄せる。環境保全業もまた、当事国にとっては外部からの介入であるという葛藤を抱えながらも、自然との共生の道を探る著者の姿に静かな感動を覚える。
ISBN978-4-7684-5877-8


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