現代書館

ナチス党員とはだれだったのか――ナチズムの軌跡と結末

装丁:桜井雄一郎
ウルリヒ・ヘルベルト 著/斉藤寿雄 訳
2025年7月25日発売!
判型
A5判 上製 352ページ
定価
4000円+税
予約受付中!

【STORES】現代書館ウェブショップからでしたらカード決済等での購入も可能です!
発送手数料も無料!
https://gendaishokanshop.stores.jp/items/6864ba2cbe5fcd36ebc59809

【内容】
ナチスに動員された市民や専門家の心情を精緻に解明

歴史学者でありドイツのナチス研究の第一人者ウルリヒ・ヘルベルトの25年にわたるナチス研究論文、講演11本をまとめた一冊。「ナチス党員とはだれだったのか?」という問いを出発点に、様々な視点からナチスの犯罪糾明へのアプローチを試みる。

狭義のナチス党員と呼ばれるべきは、アドルフ・ヒトラーただ一人でも、ナチスの高級幹部だけでもない。彼らはブルジョア家庭の博士号をもった大学卒業者であり、政権の犯罪を受け入れた省庁、大学、国防軍指導部であり、「第三帝国」の内政・外交政策への賛同者であった。
すなわち、ユダヤ人迫害や政権の犯罪に加担した者の多くは、「社会的エリート層」であった。

反ユダヤ主義の根源、ナチズムの官僚制とエリート、強制労働者の役割、戦時下における群集心理とナチ犯罪の特質など、ナチ独裁体制の性格に深く分け入り、その支配の中心的な視点を浮き彫りにする決定的論集。

【主要目次】
ドイツの過去と現在としてのナチズム――日本語版への序言(ウルリヒ・ヘルベルト)
第1章 ナチス党員とはだれだったのか
第2章 ナチス党員は第一次世界大戦からなにを学んだか
第3章 ユダヤ人憎悪はどこから来たのか
第4章 収容所の世紀 
第5章 第三帝国のドイツの教授
第6章 ナチスの支配とスターリンの支配
第7章 ドイツのヨーロッパと大ゲルマン帝国
第8章 バルバロッサ
第9章 ヨーロッパ・ユダヤ人の殺害への道  
第10章 「民族共同体」の残響 
第11章  連邦共和国のナチ・エリート

【著者紹介】
ウルリヒ・ヘルベルト(Ulrich Herbert)
1951年デュッセルドルフ生まれ。ナチズム史研究所所長、学術審議会委員などを歴任。ライプニッツ賞、バイエルン書籍賞、芸術と学問のルール賞を受賞。著書『第三帝国:ある独裁の歴史』(小野寺拓也訳、KADOKAWA、2021 年)ほか多数。

【訳者紹介】
斉藤寿雄(さいとう・ひさお)
1954年長野県生まれ。東京都立大学大学院修了。早稲田大学名誉教授。著書『ペーター・フーヘルの世界:その人生と作品』(鳥影社)など。翻訳書『反ユダヤ主義とは何か』(現代書館)ほか多数。
ISBN978-4-7684-5979-9


注文数
増やす
減らす
注文数を入力し、押して下さい


GO TOP
| ご注文方法 | 会社案内 | 個人情報保護 | リンク集 |

〒102-0072東京都千代田区飯田橋3-2-5
TEL:03-3221-1321 FAX:03-3262-5906