近刊案内
2026年5月8日
6月以降の近刊
猫はいつからかたわらに:動物たちと歩んだ1万年
6月上旬発売予定
太田匡彦 著
予価 2000円+税
判型 四六判 並製
頁数 208ページ
ISBN 978-4-7684-5993-5
いつ、どうして、動物たちは日本列島にやってきたのだろう?
猫(イエネコ)は、もとから日本列島にいたわけではありません。猫の祖先種はリビアヤマネコ。およそ1万年前、中東の「肥沃な三日月地帯」と呼ばれる一帯で家畜化が始まったとされています。中東から日本列島まで、約1万キロ。猫はいつ、どうして日本列島にたどり着いたのか……。猫、犬、牛、馬そして豚、鶏も――私たちにとって身近な存在の動物たちはいずれも、海の向こうからやってきました。日本列島に住む人々のかたわらで動物たちが暮らすようになった「はじまり」を探り、全国各地を巡る。人と動物の関係性、その原点に思いをはせる旅。読み終えた時、ますます動物たちが好きになり、より愛おしくなる、そんな1冊です。
【著者紹介】
太田匡彦(おおた・まさひこ)
同業他社を経て2001年朝日新聞社に入社。2008年に犬の殺処分問題の取材を始めた。
著書『犬を殺すのは誰か』(朝日文庫)、『「奴隷」になった犬、そして猫』(朝日新聞出版)、『子ブタたちはどう生きたのか』(岩崎書店)、共著『岐路に立つ「動物園大国」』(現代書館)など。
シリーズ藩物語
黒羽藩
6月上旬発売予定
新井敦史 著
定価 1800円+税
判型 A5判 変型並製
頁数 208ページ
装幀 伊藤滋章
ISBN 978-4-7684-7172-2
現在の栃木県大田原市にあった藩の物語。
下野国北部を支配していた那須氏の重鎮だった大関氏が、小田原攻め参加で豊臣秀吉に所領を安堵された(那須氏は参加せず、改易)。関ヶ原の戦い時は徳川家康の東軍に参加、戦後加増され2万石で黒羽藩の大名となり、明治維新まで大関氏が治めた。幕末期の藩主・増裕は、外様大名ながら幕府の要職を歴任し、若年寄兼海軍奉行に就任。同時に藩政改革も行い、藩の力を強めた。その後の藩主・増勤は戊辰戦争で新政府側に付き、戦功を挙げた。
松尾芭蕉が『おくのほそ道』の旅の中で、知人の俳人を訪ね、黒羽に最も長い期間となる十四日間滞在した。この地は芭蕉滞在時以外も、俳人や文化人を多く輩出している。
現在放送中のNHK朝ドラ「風、薫る」の主人公モデル・大関和(おおぜき・ちか 幕末の家老の娘で「日本のナイチンゲール」とも呼ばれる看護会の偉人)でも話題。
【著者紹介】
新井敦史(あらい・あつし)
1967年、群馬県富岡市生まれ。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科単位取得退学。現在、大田原市黒羽芭蕉の館学芸員。展覧会は『黒羽の戦国武将大関高増』『関ヶ原合戦と那須衆』『幕末維新期の黒羽藩』展等を企画、図録を編集・執筆。著書に『下野国黒羽藩主大関氏と史料保存』(随想舎)、『武士と大名の古文書入門』(天野出版工房)他がある。
リプロダクティブ・ジャスティス
引き裂かれる性と生殖の権利
2026年秋以降発売予定
一般社団法人ふぇみ・ゼミ&カフェ 編
A5判並製 208頁
予価2000円+税
ISBN978-4-7684-5957-7
一般社団法人ふぇみ・ゼミ&カフェが2022年に開催した連続講座「引き裂かれる性と生殖の権利」の講演録を加筆・修正し、新たな内容を加えて書籍化。
「リプロダクティブ・ジャスティス=性と生殖の正義と公正」は、90 年代からアメリカの黒人フェミニストやセクシュアリティが掲げてきた。性と生殖の権利を語る時、例えば貧困層や移民、人種的マイノリティの女性たちの権利は周縁に追いやられ、そこにはジェンダー以外にも様々な差別があることを見落としてはならないというインターセクショナリティ(差別の交差性)の指摘であり、@子どもを持たない権利、A子どもを持つ権利、B安全で健康な環境で、子どもの親になる権利を要求してきた。さらにセクシュアル・マイノリティやセックスワーカーの経験から性的自己決定権及びジェンダーの自由も重要だとされる。これまでの議論の中で見落とされ、「つけ加え」として扱われてきた人たちの経験から、日本で生きる私たちにとってのリプロダクティブ・ジャスティスを問い返すものである。
【著者紹介】
ジェンダーと多様性についての一般向け講座を開催する「ふぇみ・ゼミ」(2017年設立) と、ジェンダーと様々なテーマをつなぐアート&カルチャーの公演やイベントを開催する 「ゆる・ふぇみカフェ」(2014年設立)が共同で設立した非営利型一般社団法人。 差別の交差性(インターセクショナリティ)の視点に立って、@講座、公演、展示などの企画・開催A若い世代の研究者、アクティビスト、アーティストの育成B調査研究と提言活動などを行っている。