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障害者権利条約と成年後見制度の課題

季刊 福祉労働143号 障害者権利条約と成年後見制度の課題

装幀 杉本和秀

福祉労働編集委員会 編
判型
A5判 並製 164ページ
定価
1200円+税
ISBN978-4-7684-2343-1

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権利条約12条は、障害者の法的能力の享有と法的能力行使における意思決定支援を規定しており、代行決定を認める後見制度はこれに抵触する。成年後見制度の課題を、法律関係者、地域生活支援の事業者、親、市民の立場から検証。併せて英・独・スウェーデンの対応を紹介する。

[著者紹介・編集担当者より]
市場経済に覆われた今日の契約社会の状況のなかで、成年後見制度利用の必要性が強調され、市民後見人の養成が推進されている。しかし、成年後見制度は、一部投票権剥奪の見直しはされたものの未だに多くの欠格条項をかかえ、被後見人の法的能力や権利を制限して保護するというパターナリスティックな制度である。親亡き後、本人の望まない施設入所が周囲の思惑でなされる等、運用面でも多くの問題をかかえる成年後見制度を検証し、後見制度に代わり、地域生活での意思決定支援になにが必要かを提言。


【目次】

〈特集〉 障害者権利条約と成年後見制度の課題

法的能力のパラダイムシフト  池原毅和 
障害者権利条約からみた日本の成年後見制度の課題   田山輝明 
人びとを判断の中心に
――イギリスの成年後見制度と二〇〇五年意思決定能力法  浜島恭子
スウェーデンの権利擁護システムとセルフ・アドヴォカシー  河東田 博 
意思決定支援は支援の理念や方法ではない  桐原尚之 
意思決定支援の現場活用に向けて
――英国Mental Capacity Act 2005の検討による  名川 勝
グループホームにおける成年後見制度利用の事例と意思決定支援  高山和彦 
成年後見制度が整ったとしても「市内後見」という妄想から個々の当事者の意思決定を考える  岩橋誠治
親の立場から「成年後見制度」を考える
――誰のための制度なのか  伊東康江


障害学の世界から 第六十六回
障害者権利条約と法的能力
――中国の審査から  長瀬 修     

障害者の権利条約とアジアの障害者第十四回
インチョン戦略を通しての推進4 防災   中西由起子

季節風                                          
難病法案の概要とその課題  白井誠一朗
障害のある教職員ネットワークが正式発足
――日教組の全国組織を活かして合理的配慮の具体化へ  栗川 治
                                                  
現場からのレポート
第六十三次日教組教研集会報告 北村小夜 
障害児・者の高校進学 二〇一四年、春  竹迫和子 
「農事業 障害者 若者 農村と都市」をつなぐセミナー 報告  藤田裕喜 
フィリピン巨大台風被災障害者調査から
――被害と抱える課題、 馬垣安芳/堀場浩平/千葉寿夫/アブナー・マンラパス

論文
司法手続きに関する合理的配慮――アメリカの判例から 柳原由以


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