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多重・複合問題――地域とタテ割りをどう超えるか

季刊 福祉労働145号 多重・複合問題――地域とタテ割りをどう超えるか

装幀 杉本和秀

福祉労働編集委員会 編
判型
A5判 並製 164ページ
定価
1200円+税
ISBN978-4-7684-2345-5

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障害・高齢・母子・貧困という従来の福祉の枠組みにまたがる複合課題、タテ割りの隙間に落ち込んだり、そもそも福祉対象と見られてなかった若年層の貧困など、多様な地域の生活課題にどう取り組むか。行政、NPO、当事者、地域から提言。

[編著者紹介・編集担当者より]
NHKドラマ『サイレント プア』の中で描かれたように、子育てと親の介護が重なる核家族、若年者ケアラーの孤独、老老介護、高齢の親と成人した障害の子・引きこもりの子世帯で親が要介護に、子どもの放置死にみる貧困の連鎖と養育・介護の放棄、虐待、孤独死、「ゴミ屋敷」問題……等、個々の家族、個人では背負いきれない多くの複合的な課題が被せられ、従来の障害、高齢、母子、貧困といったいわゆる「タテ割り福祉」では対応できない地域の課題が増えている。いまなぜ、「困難な・多重・複合問題」が増えているのか。このような「困難事例」と向き合う際に、支援者や支援チームに求められる課題は何か。行政、コミュニティソーシャルワーカー、支援団体、当事者、地域住民、さまざまな立場から検証する。(猫)


【目次】

〈特集) 多重・複合問題――地域と縦割りをどう超えるか

誰にとって、どのような「多重」「複合」? ――当事者主体の「寄り添い型支援」の実現に向けて  竹端 寛 
制度の狭間の課題から仕組みづくりへ――豊中のコミュニティソーシャルワーカーの実践から  勝部麗子 
「コミュニティ・ソーシャルワーク(CSW)機能」が紡ぐ地域生活支援
――混在する課題を紐解いて、サービス・地域などの支援に結ぶ   田浩行
富士宮市の地域包括ケアシステムにおける生活困窮者支援への取組み――孤立しない・させない地域づくり  土屋幸己 
千葉県の総合相談事業十年の歩み――中核地域生活支援センター・君津ふくしネットの活動から   西山信男 
自立生活している障害者が抱える複合的な課題について 篠原由美 
外国人住民の生活支援――多民族・多文化社会を地域につくる  大川昭博 
子ども虐待の社会・心理的背景  西澤 哲 
貧困(剥奪)に向き合うために――社会的貧困に陥っている人の支援団体の立場から  藤田孝典 
支え合いの地域福祉は共育・共生から  木村俊彦 


季節風                                           
第十二会期障害者権利委員会――ニュージーランド、韓国への総括所見  崔 栄繁
国連人権委員会第百十一会期 日本政府報告書審査へのロビーイング報告  山本眞理
韓国「社会的経済基本法」制定の動き――第五回日韓社会的企業セミナー報告  柏井宏之
ヤングケアラー支援の輪を広げよう――ケアする人をケアする仕組みをつくる  一般社団法人日本ケアラー連盟


インターチェンジ 交差点             
施設から   子どもたちが生まれてよかったと思える社会に  高橋亜美 
教室の中で  生きていく糧になるもの  伴 はるみ 
保育所の庭  保育者として自戒の意を込めて  内田亜砂子             
街にいきて  なんてない日々をめざして(4)  福田暁子 

障害者の権利条約とアジアの障害者第十六回
インチョン戦略を通しての推進6 工程表の実効性  中西由起子
 
障害学の世界から 第六十八回  
竜頭蛇尾、戻れない道――中国での障害者権利条約実施   長瀬 修 
                   
現場からのレポート
差別の現実を直視して――障害者差別解消法の基本方針の議論に思う  太田修平
介護保険法改定〜まちぐるみ総動員に乗るかそるか  柳本文貴
自らの尊厳を賭けた闘い――知的障がい当事者による「釜ヶ崎ストロームの家による人権侵害裁判」  白崎朝子
第十一回「障害児」の高校進学を実現する全国交流集会in北海道〜高校も分けないで! 一緒がいいっしょ!〜に参加して  阿部陽香

投稿          
「らい予防法」廃止のホントの理由  つむらあつこ

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