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より早期からの多様な分離が進んでいる

季刊 福祉労働150号 より早期からの多様な分離が進んでいる

装幀 杉本和秀

福祉労働編集委員会 編
判型
A5判 並製 164ページ
定価
1200円+税
ISBN978-4-7684-2350-9

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早期療育・発達支援、特別支援教育、放課後の居場所としての放課後デイサービス、卒後のデイセンターや就労移行支援、特例子会社…。メインストリームとは別な「障害児者専用」の場・サービスが充実すればするほど分離が拡大する現状を検証。

[著者紹介・編集担当者より]
今学校では、障害のある子に限らず、全国一斉学力テスト、習熟度別学習や教員評価のなかで、子どもも大人も常に競争と評価にさらされ、個々バラバラに点在化させられている。そのような状況に居づらさを感じ、適応できない子どもは「発達障害」として特別支援の対象にされ、自らこうした学校から離脱する子どもは不登校となっていく(一日に新規の不登校児が一八〇人!)。今国会に提出されている「多様な教育機会の確保法案」はフリースクール等を教育制度の中に再び取り込むことによって、学校の体質を何も変えることなく、不登校の子どもたちを周辺化し別ルートに追いやっていくと言う意味で、「第2の養護学校義務化」とも言える。
 安倍政権は「一億総活躍社会」を謳うが、メインストリームの学校や職場、社会の在り方を変えずに、障害のある人やメインストリームに適応できない人たちを排除し別コースに追いやったままでは、超高齢少子社会を迎え急務の課題であるソーシャルインクルージョンの実現は遠い。(猫)


【目次】

特集 より早期からの多様な分離が進んでいる
「発達障害」は増えている?
木村一優 
(多様な)教育機会確保法案が招く新自由主義の学校制度 
桜井智恵子
なぜ親は“障害がある子専用の”教育を求めてしまうのか
――“障害がある子専用の”教育を当たり前に求めた経験から
柴田靖子
障害のある子が保育所・幼稚園を諦めるとき
高橋久美子
学童保育、放課後等デイサービスに見る障害児の放課後
三好正彦
能力主義と管理主義が貫徹する普通学級で進む多様な分離
名谷和子
共生社会構築のための戦略としてのインクルージョンについて
落合俊郎

季節風
茨城県障害者権利条例施行の年に、何の因果か!?
――茨城県教育委員さん「金かかるから障害者は生まれないようにしたほうがいい」なんて言わずに、
障害者も含めて多様性を認め合う茨城にしたほうがいいよ
斉藤新吾
安永健太さん死亡事件の民事訴訟・福岡高裁控訴棄却。最高裁に上告!
藤岡 毅
書評 『ズレてる支援――知的障害/自閉の人たちの自立生活と重度訪問介護の対象拡大
渡邉 琢

インターチェンジ 交差点
行政の窓口  時代にあった公の役割(4)  田村敦司
街にいきて   障害者奮闘記inコロンビア(1) 奥平真砂子
教室の中で    ことばのトラブル  橋本真澄
施設から    誰のための支援か  藤平祐希
保育所の庭  この絵は、誰のもの? 荒井 聡

障害学の世界から 第七十三回
東アジアにおける障害者権利条約実施と市民社会
長瀬 修

障害者の権利条約とアジアの障害者第二十一回
国連専門機関の働き4 世界銀行
中西由起子

座談会
日米若手障害者交流セミナー「ADA25周年記念ツアー」で何を得たか
今村登・海老原宏美・鷺原由佳・藤田博文

現場からのレポート
生活困窮者支援は何ができるか
斎藤縣三
第四回DPI障害者政策討論集会 報告
笠柳大輔

論文
国連・障害者権利委員会へ提出される第一回政府報告(案)の分析と評価(二) 
東 俊裕

連載 「当たり前」をひっくり返す――フレイレ、ニィリエ、バザーリア(第三回)
四十年後のトリエステ
竹端 寛


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